こんにちは、東広島市の注文住宅工務店、土肥住建「iHOTハウス」の土肥です。
「家を建てたいが、安くて良い土地がなくて・・・・」というお客様が多いようです。
予算の範囲内で気に入った土地があればそれに越したことはないのですが、そう簡単に見つかるものではありません。大幅に予算オーバーするような土地は再考すべきです。
建築の予算を削らねばならなかったり、その後の生活を圧迫しかねません。
予算に余裕がある方はもちろん別です。
平坦で、四角で、日当たり・風通し・利便性がよくて、南側に道路・・・という条件の揃った土地はハウスメーカーなどが既に買い占めて、残っていないことが多いです。
土地の候補がでれば、そこにどういう建物を建てることができるかなど、法的な制限を調べる必要があります。
建築基準法では、都市計画区域に家を建てる場合、「接道義務」というのがあります。
原則として幅4m以上の道路に、敷地が2m以上は接していなければならないというものですが、道路から奥まったところに家を建てる場合でも、路地の幅は2m以上必要です。
「道路との接し方で建物が規制されるの?」と思う方もおられるでしょうが。
古くからある土地では、道路の幅が4mに達しないところも多くあります。この場合には、道路の中心から2m敷地側に入ったところを道路との境界線とみなし、それより内側に家を建てなければいけません。
いずれ、周辺の家が建て替えをするときに、それぞれ同じように境界線を後退させれば、結果として4mの道路ができることになります。
結局、道路が狭ければその分敷地も少なくなり、建物も敷地に合わせて小さくなってしまう訳です。
間取りを考える際、敷地の使い方がポイントです。
道路と敷地の関係、変形敷地の有効利用など、形状を上手に生かした使い方を考えましょう。
一般的に、道路と敷地の関係では、敷地の北側に道路がある場合がもっともプランは考えやすいのです。
好みもあるので、一概にはいえないが、リビングは南側に、玄関を道路に面した北側に置くことで、プライバシーを守り、出入りのしやすい家になります。
反対に、敷地の南側に道路がある場合は玄関や車庫などが一番日当たりの良い場所をとってしまうおそれがあります。
しかし、庭の位置を工夫することで、プライバシーと日当たりを確保することは可能です。
敷地が変形している場合は、建物を境界線に沿って建てることで無駄を少なくできます。段差がある敷地や、狭い敷地などでは、立体的な配置を考えると、敷地を有効利用できます。
家を設計する立場からすれば、その土地にどれだけ快適な住まいが建てられるかが土地の評価の基準であって、腕の見せ所でもあります。
例えば、旗竿土地であまり日が当らないけれど、どうバランス良く間取りや空間をとって、窓をどんな風に開ければ、家中明るく快適に住める家になるかとか、変形敷地でも、どのあたりに家を建てて、車をどう入れたらバランスよく敷地が活用できるかなど、その土地の良さを引き出すことも可能です。
そこに建てる家の設計の仕方で、良い住まい、快適な生活に繋げることはできます。
“こんな土地があるんだけど、いい家が建てれそうか?日当たりは確保できそうか?”等々。どんなことでもかまいませんので、ご相談ください。
土地探しは、私たち建築のプロと相談しながら探すことをお勧めします。
無難で高価な土地に予算をとられて、材料をおとしたローコスト(?)な家を建てるのと、条件の悪い安価な土地でも、設計力で逆に土地の条件を生かして快適で健康な住まいにするのと、あなたはどちらを選びますか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。